最新のポルシェ(992)に試乗してきました。

世界中で新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、

私も不安である事は偽らざる気持ちです。

でも、当ブログのスタンスを変えるつもりはありません。

感染症の専門家でもなく政治家でもない私が

新型コロナウィルスについてあれこれ書くのは適切ではないでしょう。

だからこそ、これまで同様に

楽しんで頂けるブログでありたいと考えています。

という事で本題。



ナロー(901)を所有する友人の強い勧めで

最新のポルシェである992カレラSに試乗してきました。

ちなみに試乗したのは

新型コロナウィルスが猛威を振るう前である1月末のお話です。



スカイラインGT-Rを所有し続けている私を

いわゆる「宗派替え」させようという友人の魂胆が見え見えですが(笑)

敢えて「敵陣」に乗り込んだ理由は単純。

それはポルシェ911というクルマが魅力的だから。

もちろん、私にとってそれ以上にスカイラインGT-Rが魅力的に映っているからこそ

22年も所有し続けているのですが

果たしてポルシェ911はスカイラインGT-R以上に魅力的なのでしょうか。



私にとって初めて見たポルシェは

小学生の時に祖父が乗っていた930カレラでした。

当時はスーパーカーブームで狂喜乱舞していた私はランボルギーニカウンタックや

フェラーリ512BBに夢中でした。

そんな中で見た930はやや地味な存在。

その後、スーパーカーブームは去りましたが

私のクルマへの興味は大きくなるばかり。

そんな時に登場したのが964。

当時大学生だった私は都内の珈琲専門店でアルバイトをしていました。

で、そこのオーナーが964カレラ2を所有しており

毎晩の様に都内の店舗から郊外の地元駅まで乗せてもらいました。

背中から聞こえるエンジン音を楽しみながら

ジワジワとその魅力に引きずり込まれ

「いつかポルシェに乗りたい。」

そんな事を考える様になったのです。

とは言うものの、

学生の私にポルシェを購入する財力なんてあるはずもなく

自宅にあったF31レパードに乗ったり

クラシックミニのワンメイクレースに参加させてもらったり

それなりにクルマを楽しむ程度で

ポルシェは雲の上の存在でした。



社会人になりクラシックミニへの熱が更にヒートアップしていき

とうとう71年モデルのクーパーSを手に入れてしまいます。

そこからは泥沼。(笑)

その後結婚し、私はスカイラインGT-Rを手に入れ

妻も97年モデルのクーパーを手に入れてしまいました。

子育ても忙しくなりクルマへの熱は一旦下がり気味にはなるものの

何かのご縁で996GT3に乗ってしまった事で再び熱が急上昇。

そしてナローに乗る友人との出会いにより完全に火がついてしまいました。(笑)



ではなぜ今現在ポルシェに乗らずスカイラインGT-Rに乗り続けているか。

それはスカイライン神話を抜きには語れません。

ポルシェオーナーからすると

「たった1周でしょ?」

と笑われてしまいそうですが

1964年に開催された日本グランプリで

当時世界最強と言われた904GTSにたった1周とはいえ

プリンススカイラインがリードを奪ったんです。

それを機にスカイラインの開発チームが

「ポルシェに追い付け、追い越せ!」

という気持ちが高まり現在に至るのは間違いないでしょう。

そんなストーリーに魅了されてしまいました。

そして、その目標に定められたライバルが

憧れだったポルシェという事も大きな要因。

「あのポルシェ」に本気で挑んだ心意気に惚れたのです。

その魅力は今現在も色褪せる事はありません。



そんな中で試乗させて頂いたのは

最新型である992カレラSでした。

徹底したモダニズム化により洗練された印象ですが

その源流は紛れもなく901である事は間違いないでしょう。

誰が見てもポルシェだと分かるアイデンティティを

しっかり継承しているところは心憎いですね。

カレラSに乗り込みエンジンを目覚めさせる。

3.0Lフラット6ターボは450ps/54.0kg-mの強心臓ですが

アイドリング時はいたってジェントルな印象。

しかし、ひと度アクセルを踏み込めばその印象は一変します。

ターボではないカレラまでターボ化されたのを危惧していた事なんて

どうでも良くなりました。

とにかく刺激的で速い。

甲高いサウンドは紛れもなく、あの時に聞いたポルシェそのもの。

RR特有のトラクションも独特で素晴らしい。

一瞬でその魅力にやられてしまいました。

「最新のポルシェが最良のポルシェ」

という言葉がある意味間違いないであろう事を教えてくれました。



余談ですが2011年モデルのこちらもかなり魅力的でした。

530ps/71.4kg-mを叩き出す3.8Lフラット6は超刺激的。



その強大なパワーをコントロールする「PCCB」の制動力は強力。

更にセンターロック式の19インチホイールが

その戦闘力を更に高めているのは疑いの余地が無いでしょう。

って危ない危ない。

まんまと友人の策略にはめられそうになりました。(笑)

とにかく、最新のポルシェはもちろん

最新ではないポルシェも魅力的だという事を再確認しました。

今後、内燃機関のクルマを楽しむ事が出来る時間はそう長くはないでしょう。

その限られた時間の中で、どの様にクルマを楽しむのか。

この機会にじっくり考えたいと思っています。

 

※試乗させて頂いたのはコロナウィルスの感染拡大が危惧される前の1月末になります。

 
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