だって、きちんと止まれない自転車は走る凶器でしかありませんから。
ブレーキが装着されていない自転車なんて論外。
きちんと止まれるブレーキが装着されていなければ
公道を走る資格はありません。
で、そのブレーキ。
ロードバイク用と言っても色々あるんですよね。
色々なメーカーから色々なブレーキキャリパーが発売されています。
その中でも日本のSHIMANOから発売されているブレーキキャリパーについて
素人である私が感じた事をありのままに書いてみます。
あくまでも私個人が感じた事ですので、その点ご了承下さいね。

まずは9000系DURA-ACEから。
以前はOPERA LEONARDOに装着していましたが
現在はPINARELLO DOGMA2に装着しています。
ホイールはエグザリッドという特殊な加工をリムに施してあるので
純粋に9000系DURA-ACEだけのインプレではなくなってしまいますが
他のホイールに交換する時間も無いのでそのまま感じた事を。
とにかく効きます。
スムーズです。
物凄い安心感を得られます。
ロードバイクのブレーキでここまで安心感を得られたのは初めてです。

ドライコンディションでは無敵。
しっかりと止まる事を可能にしてくれる組み合わせですね。
対してウェットコンディション。
先月の300kmサイクリングは雨でした。
そんな中でのダウンヒルは・・・。
エグザリッドはウェットコンディションでも安心して走れるという噂でした。
でもね、ウェットコンディション時は当たり前ですが制動力は落ちます。
しかし、ドライコンディション時が100%とすると
ウェットコンディションでも75~80%の制動力を確保してるんじゃないでしょうか?
これは9000系DURA-ACEとエグザリッドの組み合わせだからこそかもしれませんが
私が知っているキャリパーブレーキでは最強です。
以前、エグザリッドではないホイールとの組み合わせでも乗った事がありますが
やはり十分すぎるくらいの制動力でした。
これ以上を望むなら、もはやディスクブレーキしか無いでしょう。

次は6800系ULTEGRAです。
OPERA LEONARDOに装着していましたがPINARELLO ROKHにも装着。
はい、我が家には2セットの6800系ULTEGRAがあります。
性能とコストを考えると、これほどバランスが取れたコンポはないでしょう。
いや、コスト以上の働きをしてくれます。
で、ここではブレーキキャリパーに絞ってお話します。
シフト関係の感想はこちらに少しだけ書いてますので宜しければ・・・。
↓↓↓↓↓
『6700系 6800系アルテグラ 9000系デュラエースを比較してみました』
エグザリッドではない普通のリムとの組み合わせですが
十分な制動力を発揮します。
9000系DURA-ACEと比較しても遜色ないくらい。

もちろんレースでの使い勝手も良く止まるだけでなく
スピードを調整する道具としても素晴らしい。
では、何が9000系DURA-ACEと違うんでしょう?
それは操作した時の質感だと思います。
6800系ULTEGRAは良くも悪くも機械的な感触。
9000系DURA-ACEはとても上品なタッチで滑らかなんです。
これを言葉で表現するのって難しいですね。
ただし、これは日常的に9000系DURA-ACEを使用しているからであって
6800系ULTEGRAを日常的に使用していれば感じない部分かもしれません。
もしかしたら、いや絶対にそれ以上の性能差があるはずですが
1ヶ月の走行距離が500kmにも満たない素人の私が感じられるのはここまで。

次は5800系105です。
とは言うものの、STIはST-4600TIAGRAです。
メーカーであるSHIMANOさんでも問題ない組み合わせですが
100%の力は発揮できていないと思われます。
では、なぜ同じ5800系のSTIにしなかったかというと
私の書斎にST-4600が転がってたんです。
使わないと勿体ないですもんね。(笑)

で、BR-5800ですが
9000系DURA-ACE、6800系ULTEGRA同様にデュアルピボットを採用。
構造上は上位機種と同じになったわけです。
では、何が違うのか?
それは9000系DURA-ACEと6800系ULTEGRAの時に感じた質感の違い。
ブレーキレバーを握った時の感触が大きく違います。
それに加えて引きが圧倒的に重たく感じます。
減速時も手に伝わってくる感触が明らかに上位機種とは違います。
まぁ、これはSTIがST-4600だったり
ワイヤーがSHIMANO純正ではあるものの
ポリマーコーティングされたものではないからという事もあるでしょう。
ちなみにST-4600にはポリマーコーティングされたワイヤーは
推奨されていませんから仕方ないですけどね・・・。
それを差し引いても上位機種との差があるのは否めません。
しかし、お値段を考えると文句言えませんよね。
さすが日本のSHIMANO、いや世界のSHIMANOと言わざるを得ません。
性能面でいえば何も問題ありません。
「完成車を買ったならば、まずはブレーキを105に!」
というご意見は間違いじゃありませんね。

番外編。
現行品ではありませんが手元にあるので一緒に比較してみます。
7800系DURA-ACE
2世代前のモデルですが我が家では今でも現役です。
SCHWINN FastBack Limited → OPERA LEONARDOに移植され
現在はPINARELLO MONTELLOに装着されています。
MTB乗りだった私が初めて使ったロードバイク用のコンポでもあります。
その質感の高さは今でも覚えているほど感動しました。
しかし、MTBでは常識化しているディスクブレーキと比較すると
「うわぁ!ロードバイクってブレーキ効かねぇー!!」
でした。
まぁ、ディスクブレーキと比較しちゃダメですよね。(笑)
※ディスクブレーキについて、あれこれ書いてます。ご参考までに・・・。
『ロードバイクにディスクブレーキは必要ですか?』

では、現行品と比較してそんなに効かないのかというと
制動力が大きく劣るわけではないと思っています。
ただし、現行品との差が存在するのは間違いないでしょう。
その事を頭の片隅に置いて扱ってあげるべきですが
通常のサイクリングには何も問題ありません。
いや、むしろノンブランドや悪名高きブレーキよりも遥かに制動力は高い!
プロショップできちんと整備してもらえば
まだまだ現役として活躍してくれるでしょう。

最後も番外編。
現行品ではない6700系ULTEGRA
PINARELLO ROKHに装着して息子がレースを中心に使用していました。
現在は休眠中ですが、なにやら悪巧みをしてる様です。(笑)
自己責任でワイヤーをテフロンコーティングされたものに交換したりして
質感の向上を目指していましたが・・・。
やはり新型の6800系ULTEGRAには敵いませんでした。
新型の6800系ULTEGRAは制動力が高く実にコントローラブル。
6700系ULTEGRAが霞んで見えました。
しかし、あくまでも比較論であって6700系ULTEGRAの性能は
もちろん今でも現役です。
新型が出れば当然ながら新型が良く見えますし
実際に性能も向上しているでしょう。
そうじゃなかったらメーカーさんも困りますしね。(笑)
これもプロショップにきちんと整備してもらえば、まだまだ現役です。
で、プロショップに整備してもらうというところがポイント。
当たり前ですが、
私の様な素人が調整したものとは比較にならないくらいの性能を発揮します。
さすがプロです。
専門家ではない私がブレーキについてあれこれ書かせて頂きました。
知ったかぶりをするのは嫌いなので専門用語もほとんどありません。
ですから、物足りないところがたくさんあると思います。
しかし、素人なりに感じた事を感じたままに書く事で
お役に立てる事もあるのではと思っています。
「これを使うと制動距離が○○メートルになった!」
なんていう内容を期待されていた方には申し訳ありません。
「いや、実際にはそんな事ないだろ!」
と感じた方にも申し訳ありません。
参考程度にお読み頂ければと思っていますので、お許し下さい。
※ブレーキ関連の最新記事はこちらになります。↓↓↓↓↓
BR-R9100とBR-R8000を比較してみました。
※参考のため、使用機材は下記の通りです。
PINARELLO DOGMA2
SHAMANO ST-9000
SHIMANO BR-9000
MAVIC COSMIC CARBON SLR
CONTINENTAL GRAND PRIX 4000SⅡ
PINARELLO ROKH
SHAMONO ST-6800
SHAMONO BR-6800
MAVIC COSMIC CARBON SL
MAVIC YKSION GRIP KINK YKSION POWER LINK
OPERA LEONARDO
SHIMANO ST-6800
SHIMANO BR-6800
FULCRUM RACING ZERO
CONTINENTAL COMPETITION
PINARELLO MONTELLO
SHIMANO ST-7800
SHIMANO BR-7800
MAVIC KSYLIUM ES
CONTINENTAL COMPETITION
SCHWINN FAST BACK LIMITED
SHIMANO ST-4600
SHIMANO BR-5800
FULCRUM RACING SPORT
CONTINENTAL ULTRA SPORT Ⅱ