記憶を辿り、思い出のリングを形にする。

本日のジュエリー。

お客さまからご注文頂いたイエローゴールドのリング。

「祖母が気に入って身に着けていたリングを再現して頂く事は可能ですか？」

というご質問を頂きました。

既に現品は手元にありません。

お客さまの記憶を辿ってデザイナーが製図に起こします。

その製図を忠実に再現する事ができるのは

匠の技を持つクラフトマンのみ。

シャープなフォルムでありながら、

見る角度によっては優しい表情を見せる特徴的なデザインは

CAD等の機械では表現できません。

人間の手だからこそ表現できるのです。

深く入った切れ込みはミラーフィニッシュ。

メインの部分のヘアラインフィニッシュは共に今回新たに施したアレンジ。

全体的なフォルムを再現しつつ現代的にアレンジする事で

“今”を生きるジュエリーとなるのです。

「デザイナーさんに直接ご相談ができると聞いていたので、もしかしたら夢が叶えられるんじゃないかと思っていたんです。お願いして本当に良かったです。」

そう言って頂けたのは私達の誇り。

この仕事を続けてきて良かったと思える瞬間です。