ミニ・クーパーの主治医が変わりました。

我が家の愛車。



1997年式のローバー・ミニ・クーパー。

26年間、現在進行形で私達を色々な場所に連れて行ってくれている

大切な存在です。

そんなミニ・クーパーに大きな転換期がやってきました。

それはメンテナンスをお願いしてきたショップの閉業。

これ、かなり一大事です。

ミニ・クーパーは壊れやすいというイメージがありますが

しっかりメンテナンスをして頂いていれば

そう大きなトラブルは起きません。

もちろん国産車の様な手軽さは無いですし

誰もがメンテナンスできるクルマではありませんから

腕の良い主治医が必要不可欠なのです。

その主治医がいなくなってしまうという事は

乗り続ける事が出来なくなってしまう可能性すらあるのです。

そんな大切な主治医がようやく決まり

診断、修理、調整をして頂きました。



タペット調整。

ここ最近、調整した形跡が無いみたいです。

タペットカバーのコルクもボロボロでオイルが滲んでいたのですが

これもコルクのパッキンを交換すれば

オイルの滲みなんて解決できたはず。

ずっと気になっていたんです。

タペット調整後は若干音が静かになりました。

あとはプラグの状態が・・・。

いや、プラグが原因なのか

はたまた違う部分が問題なのか今のところわかりませんが

走行中にミスファイアを起こしているとの事でした。

症状としてはキャブ車がカブるみたいな感じ。

インジェクション車なのにカブるっていうのはやはり正常な状態ではありません。

とりあえずプラグを清掃、調整して頂き様子見。

作業後は今のところミスファイアは起きていません。



ステディロッドのブッシュが潰れてボロボロ。



ステディロッドのブッシュが機能していなかった事で

あちらこちらに悪影響を及ぼしていました。

ステディロッドのブッシュはエンジンとボディを繋いでいます。

走行中にエンジンが揺れるのをエンジンマウントブッシュや

ステディロッドブッシュで揺れを吸収するのですが

そのブッシュが役に立たない状態だとボディに直接振動が伝わります。

すると何が起きるのでしょう。



ステディロッドとボディを繋ぐステーにクラックが入ってしまっていました。

シフト時や加減速時にバキンって音鳴りしていた原因はこれかもしれません。

ステーをしっかり溶接して修理して頂きました。



ステディロッドブッシュが役に立たない状態になっていた事により出た

悪影響その2。

エグゾーストマニホールドを固定していたステーが

ポッキリ折れていました。

これも音鳴りの原因ですね。

こちらも溶接で修理して頂きました。



音鳴りとは関係ないものの

エグゾーストマニホールドのネジが緩んでいました。

いや、緩んだというよりは締めていなかった可能性ありです。

デフをオーバーホールしてもらった時ですかね・・・。



続いて足廻り。

ボールジョイントがガタガタグラグラヌタヌタ。



清掃、増し締めで足廻りがシャキッとしました。

これだけで足廻りの頼りなさがかなり払拭され

しっかり感が出ました。

ミニ・クーパーってきっちりメンテナンスしていれば

簡単に壊れるクルマではありません。

しかし、それはユーザーがミニ・クーパーの声を聞き取れるかどうかにかかっています。

音。

振動。

匂い。

これを感じ取り、主治医に伝える事が大切。

そして、その声を聞いてくれる主治医が絶対に必要なのだと

改めて強く感じました。

現役レースメカである新しい主治医に感謝。

これから先、まだまだ一緒に走り続ける事が出来そうです。
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