先日、パナソニック汐留美術館に行ってきました。
目的は「コスチュームジュエリー」展。
諸説ある様ですが、
ジュエリーの代替品がスタートだったとも言われているコスチュームジュエリー。
貴金属を使用せず、
宝石も使用せず、
ガラスや模造パールを使用しています。
だからこそ、イミテーションという認識の方もいらっしゃるでしょう。
しかし、どうやらジュエリーの代替品という役目だけではなさそうです。
もちろん、同じデザイン、同じボリュームのものをファインジュエリーとして手掛けたら
とんでもないコストが掛かりそうなものがたくさん展示されていました。
それは本物のセレブリティのみが手に入れられるもの。
それを庶民も手に入れられる様にしたコスチュームジュエリーの功績は大きなものですが
その後は独自の進化を遂げていきます。
それはファッションとの融合。
装身具本来の役割とも言えるでしょう。
ファッションのスタイルに合わせて作られていくコスチュームジュエリーは
宝石に見立てたガラスでさえ自在に操ります。
自然由来である宝石では非常に難しいと思われる色を操り
微妙なグラデーションも自由自在。
天然石のビーズではその希少性の高さから難しかった
大胆な使用方法も用いられています。
加工技術の高さも非常に高いものもあり
ジュエリーでは用いられない手法も見られました。
展示を最後まで見て私が感じた事。
それはファッションに寄り添った装身具であると感じました。
コスト面だけではなく、様々な問題からファインジュエリーでは
再現不可能なものをコスチュームジュエリーは手に入れてきた様に感じました。
その上でジュエラーである私達は
コスチュームジュエリーにはできないもの、
そして価値観を打ち出さなければならないと思いました。
ジュエリーも日々進化していきます。
足踏みしている時間はありません。
パナソニック汐留美術館「コスチュームジュエリー」
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パーマリンクURL: https://emu-jewelry.jp/2023/10/30556/
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