思い出が詰まった鼈甲の髪留めをリフォームさせて頂きました。

本日のジュエリー。



お客さまからお預かりした鼈甲の髪留め。

大切なご家族から受け継がれたものですが

髪留めとして活躍する機会は無いそうです。

「なんとか身に着ける様に加工できませんか？」

と、ご相談を頂きました。

このままの形状を維持するならば

ブローチにリフォームするのがベターでしょう。

しかし、ブローチにリフォームしても活躍の場は無さそうです。

そこでご提案させて頂いたのが鼈甲本体を身に着けやすいサイズに加工してから

ジュエリーに加工をするというアイディア。

鼈甲本体を加工するのは少々勿体ない気もしますが

身に着ける事ができる様に変身させるのが目的です。

お客さまとご相談の上でデザインを決め加工に入らせて頂きました。



鼈甲を切り出してピアスに生まれ変わりました。

元の形状を活かしたシャープなデザイン。

銀粉を使用した蒔絵がアクセント。



ベースが昭和産まれの髪留めとは思えない佇まい。

アバンギャルドなスタイルのピアスは

現代のファッションにも違和感なくフィットします。

新しいジュエリーをプロデュースだけではなく

思い出のお品を身に着ける事ができる様に

生まれ変わらせるのも私達の仕事だと考えています。



先日はお忙しいところお越し下さり

誠にありがとうございました。

メンテナンス等、お気軽にお申し付け下さい。

またのご来店を心よりお待ちしております。

 

※ブログはお客さまのご了承を頂いた上で掲載させて頂いております。