桜色のダイヤモンドを身に着けたい。

本日のジュエリー。

ダイヤモンドのエタニティリングです。

ご結婚40周年を記念して

頑張ってきたご自身にご褒美です。

以前、当ブログでご覧になられたエタニティリングが

ずっと気になっていたそうで昨年末にご連絡を下さいました。

design studio Emuでは誰かの為に作られた在庫が無く

ご注文下さったお客さまの為に一つ一つ丁寧に作っている事をお伝えしたところ

「桜の花が咲く頃までに欲しいんです。」

との事でした。

素材が一般的なものならば全く問題ない納期なのですが

ご注文下さったエタニティリングにはピンクダイヤが必要です。

カラーレスダイヤモンドよりも希少価値が高いピンクダイヤは

品質が一定ではありませんし、価格も不安定です。

タイミングよく品質と価格のバランスが良い素材が見つかる事もあれば

一生懸命探しても見つからない事もあります。

年末から数えると桜が咲くまで約3ヶ月。

時間的に余裕があるとは言えませんでした。

なんとか満足出来る素材を確保し

素材込みの最終的なお値段も確認して頂き製作に入りました。

メーカーさんの既成枠を使わず

匠の技を持つ職人による手作りをご希望されていたのは

40年前に作った結婚指輪が手作りで

その質感の高さと着け心地の良さをご存知だったから。

素材のサイズに合わせ作られた石座は直径だけでなく

高さ(厚み)もきっちり合わせて作られているため

無駄な空白がありません。

もちろん指へのフィット感も大量生産されたジュエリーとは比較にならず

一度でも匠の技を持つ職人によって作られたジュエリーを身に着けてしまうと

後戻りが出来なくなってしまうのでしょう。

私にとってジュエリーの師匠だった職人さんの

「本当に美しいジュエリーは裏側から見ても美しいんだよ。表側から見て美しいのは当たり前だからな。」

という言葉を具現化したdesign studio Emuのジュエリーは

どこから見ても美しく見える様に製作されています。

それを過剰品質と捉えず

求めて下さるお客さまがいらっしゃるからこそ

小さなメーカーであり、

小さなお店であるdesign studio Emuが

吉祥寺に存在し続ける事が出来るのだと思っています。