ファッションの一部として活躍できる、シンプルなデザインのペンダント。

本日のジュエリー。

お客さまからお預かりしたダイヤモンドが二つ。

これに加えてメレーダイヤモンドが六つ。

いずれもお母さまから譲り受けたエメラルドリングに使われていたもので

リフォーム後にダイヤモンドだけがルース(裸石)の状態で残り

宝石箱の中で眠り続けていたそうです。

「夢の中で何時になったら作るのよ！って怒られました。」

そう笑いながらご相談頂きました。

ご希望はお嬢様と兼用出来るシンプルなデザインのペンダント。

地金はお嬢様の好みもありイエローゴールド一択でした。

数パターンご提案させて頂いた中から絞り込んで頂き

最終的に決まったデザインの製図を描き

加工前にチェックして頂き作業に入りました。

縦基調のシンプルなデザインは

どんなファッションにも対応できる懐の深さを持っています。

ジュエリーは単独で考えるものではなく

ファッションの一部として考えるべきですから

ファッションテイストに左右されないシンプルなデザインは

活躍する機会が多くなる事は間違いありません。

シンプルなデザインであればあるほど

ディテールにはこだわりたいもの。

各パーツを繋ぐ丸カンを可能な限り小さくしているのは

主役であるダイヤモンドにスポットライトを当てる為。

主役より脇役の丸カンが目立ってしまっては本末転倒ですからね。

と同時に、よく揺れる丸カンにしなければ意味がありません。

ただ単に形にするのではなく工業製品としての精度と

芸術品としての感動を皆さまに感じて頂ける様に

ジュエリーを一つ一つ丁寧に作っています。