恐ろしく非効率的な手法である鍛造製法にこだわる理由。

本日のジュエリー。

design studio Emuのマリッジリング(結婚指輪)

「piste/ピスタ」です。

元々は人気海外ブランドのマリッジリングを

お求めになるご予定だったお二人が

「同じ価格帯なら違う選択肢があるんじゃない？」

と、気が付かれたんだそうです。

コロナ禍という事もあり結婚式はキャンセル。

エンゲージリング(婚約指輪)も贈らないという決断をされたお二人にとって

マリッジリングは結ばれた事を実感できるコンテンツの一つ。

ならば、しっかり調べて

一生に一度きりになるマリッジリング購入というイベントを

成功に導きたいと考えられたんだそうです。

そこで調べていくうちに見えてきたのが製法の違い。

鋳造製法(溶かした地金を型に流し込む製法)と

鍛造製法(刀鍛冶が刀を作る製法)の2種類ある事に気付かれたそうです。

そこで色々と調べてみたそうですが

ネット上には様々な情報が溢れています。

「これは直接聞いた方が良いかも・・・」

となり、鍛造製法を謳うショップを数店舗選び訪問。

鍛造製法も解釈の違いにより全てが同じ製法ではありません。

機械で地金を圧縮する方法を採用するブランド。

機械で地金を伸ばして地金の密度を高める方法を採用するブランド。

design studio Emuの鍛造製法は上記のいずれにも該当しません。

地金に火を入れ、

叩き、

それを何度も繰り返す事で地金の密度を高め強度を上げる。

まさに刀鍛冶が刀を鍛え上げる手法を採用しています。

現代社会において、恐ろしく非効率的な手法を採用しています。

これは誰かの為に大量生産するのではなく

お二人の為だけに職人が心を込めて作るからこそ

採用できる手法と言えます。

鍛造製法で作られたマリッジリングの強度は圧倒的で

毎日、そしてずっと身に着けるに相応しいクオリティを誇ります。

design studio Emuのマリッジリングが優れているのは

圧倒的な強度だけではありません。

徹底的に仕上げを施す事で滑らかな着け心地を実現しています。

「まるで着けていないみたい・・・」

というご感想が全てを物語っています。

マリッジリングはジュエリーでありながら

毎日使う日用品でもあります。

着け心地が良くないマリッジリングなんてあり得ないと考えています。