クラシカルな佇まいを損なわない様にデザインしました。

本日のジュエリー。

お客さまからお預かりした

ローズカットのダイヤモンドを用いたリングです。

お婆さまから受け継がれたダイヤモンドルース(裸石)なんだそうですが

「お爺ちゃんから若い時にもらったんだけど、黄色いし光らないからダイヤモンドじゃないと思うのよね～。」

そうおっしゃっていたそうです。

そんな事もありジュエリーに加工される事なく

半世紀近く宝石箱の中で眠り続けていたそうです。

クラシカルなスタイルが好きなお客さまにとっては最高の素材に見えたそうで

まずは専門家に見てもらおうという事でご来店下さいました。

「これってダイヤモンドですか？」

という率直なご質問に対して

「インクルージョン(内包物)の入り方等を考慮すると90％以上の確率でダイヤモンドです。鑑定機関に鑑定書作成を依頼すれば、よりご安心頂けるでしょう。」

私はそう回答させて頂きました。

0.467cts.

Fancy Brownish Yellow

SI2

鑑定結果は「天然ダイヤモンド」でした。

しかもファンシーカラーのローズカット。

早速お婆さまに報告したところ

「あら～、良かったじゃない。指輪にでもしてもらいなさいよ！」

という事で、予想外の鑑定結果に喜んで頂けたそうです。

ローズカットのクラシカルな佇まいを損なわない様に

シンプルなデザインでありながら

ダイヤモンドが最大限輝かせる為に

身に着けてしまえば見えなくなってしまう部分にも一工夫。

クラシカルでありながら最新の技術を用い

更に私達の経験とノウハウを詰め込む事で

日常的に身に着けて頂けるジュエリーとしています。

最後まで地金をマット(艶消し)加工するか迷っていらっしゃいましたが

メンテナンスする際にイメージチェンジするのも良いかもしれませんね。