ダイヤモンドについて。

ダイヤモンドに携わる様になってから29年が経ちました。

そんな私がダイヤモンドバイヤーという立場から

そして一人のダイヤモンド好きとして

ダイヤモンドについて書いてみます。

ダイヤモンドは炭素が地球内部の非常に高温高圧な環境で

数百万年かけて生成されます。

近年、人工ダイヤモンドがジュエリーとして市場に出てきましたが

個人的には地球に育まれた天然ダイヤモンドだからこそ

価値があるのだと考えています。

この事から現段階では人工ダイヤモンドをジュエリーとして

取り扱う予定はありません。

しかし、天然ダイヤモンドであればなんでも良いとは思っていません。

GIA(米国宝石学協会)によって考案された「4C」は

色(カラー)、透明度(クラリティ)、重さ(カラット)、研磨(カット)によって品質を評価。

この「4C」という評価基準は非常に優れたもので

ダイヤモンドビジネスにおいて欠かす事が出来ません。

しかし、この「4C」だけが全てだとは考えていません。

「4C」という評価基準では評価できない原石の質と

個人的にはダイヤモンドにとって最も大切だと考えている

輝きを見極める事が大切なのです。

例えば「4C」で全てが最高評価であるダイヤモンドであっても

原石の質が思わしくない個体や

輝きが鈍い個体が存在します。

「4C」の評価基準では最高評価のダイヤモンドであっても

輝きが鈍いダイヤモンドを欲しいとは思えないのは

私だけではないでしょう。

では、どうすれば美しいダイヤモンドを手に入れる事が出来るのでしょうか？

その方法は二つ。

一つ目はご自身のダイヤモンドを見極める目を確かなものにする。

これは間違いない方法なのですが

なかなか難易度が高いと言えるでしょう。

もう一つは信頼出来るショップまたはバイヤーを頼る方法。

一見最も簡単な方法にも思えますが

そのショップやバイヤーが本当に信頼出来るかどうか

見極めるのは簡単ではありません。

では、どうしたら良いのでしょうか？

ウェブ上で得た情報だけで判断するのではなく

実際にショップでバイヤーから直接話をする事が

美しいダイヤモンドを手に入れる最適な方法と言えるでしょう。

感染対策をしっかり行っているショップなら安心ですし

もし心配ならばウェブ商談が可能なショップであれば安心です。

ダイヤモンドは天然のものですし

安価なものではありませんから

しっかりと知識を身につけて選ぶべきでしょう。

「4C」という評価基準は素晴らしいスケールではありますが

これに頼り過ぎて文字だけで判断すべきではないと考えています。

正しい知識を身につけ

信頼出来るショップを選ぶ事が

美しいダイヤモンドを手に入れる方法なのです。

また、ダイヤモンドはエンゲージリング(婚約指輪)に用いられる様な

ニアカラーレスばかりではなく

ファンシーカラーをはじめとしたカラーダイヤモンドも存在します。

これに加えローズカット等の個性豊かなファンシーカットも存在し

多種多様な魅力を持っています。