室町時代から受け継がれる日本の伝統美をジュエリーに。

数年前に宿泊した温泉宿の寝室。

欄間に描かれた幾何学模様の美しさに惹かれ

私の心に深く刻み込まれた組子。



釘を使わずに木片を組み付けるその技法は

室町時代から脈々と受け継がれる歴史を持っています。

花や植物をモチーフにしたデザインは緻密かつ正確無比。

直線は言うに及ばず、

曲線の長さやアールの角度までもが

まるで現代の最新技術を用いたかの様に描かれているのは驚異的。

この驚異的な精度と日本の美しさが融合された組子は

これから先も絶対に残して欲しい文化だと思います。



デザイナーとしても多いに刺激を受けました。

もちろん欄間に描かれた組子の存在は知っていました。

しかし、それは実家の欄間に当たり前の様に描かれていて

私達日本人にとって当たり前の存在だったのです。

それが、イタリアの友人の何気ない言葉で

考えを改める事になったのです。

「これはイタリアの建造物に施された彫刻と同様に素晴らしいものだよ。」

私達がイタリアの建造物に施された彫刻を素晴らしいと感じるのと同じ様に

イタリア人が組子を素晴らしいと感じているという事実。

「灯台もと暗し」

そんな言葉が私の頭の中を巡りました。

デザインを生み出す事が私の仕事です。

この歴史ある組子に敬意を払い

私独自のデザインを生み出したいと思ったのです。

もちろん、私の専門分野であるジュエリーで。



日本人にとって特別な花である桜。

その桜をモチーフにしました。



組子よりもスペースが小さなジュエリーで

組子職人の様に手作りは可能ではありますが

ただでさえ緻密さが求められる組子を

ジュエリー職人が再現するには

恐ろしいほど高い技術と時間が必要になります。

もちろん、いつか実現したいという欲求はありますが

より多くの人に組子の素晴らしさ

日本のデザインの素晴らしさを知ってもらいたいという想いがあります。

そこで私達が選んだのは東京の職人による切削工法です。

切削機は数値を入力したら

あとは出来上がるのを待つだけなんていうほど単純ではありません。

デザインに合わせ数値を綿密に調整し

アールの角度により切削する歯先の厚みや形状を選ぶ必要があり

まさに職人技が必要とされるのです。

この小さなジュエリーの中に組子を表現する為には

現段階では東京の職人による切削工法がベストだと判断しました。



直径8ミリの中に詰め込まれた組子デザインは

室町時代から受け継がれる日本の伝統美。

シンプルな線で描かれた桜は厳かに

その美しさを表現しています。

匠の技を持つ職人により

一片の曇りもなく仕上げられた面は鏡の様。

この一切妥協が無い磨きの技術も

日本に古くから受け継がれる職人技。

静かで厳かなデザインに躍動感を与えます。



私達が組子デザインをジュエリーとして仕立てるにあたり意識したのは

組子という特別な存在を

もっと気軽に感じて頂ける存在する事でした。

室町時代から受け継がれる組子デザインの素晴らしさを

どんなファッションでも

どんなシチュエーションでも身に着ける事が出来る様に

意識して仕立てました。

カジュアルなシーンでも

フォーマルなシーンでも

そしてビジネスシーンであっても

組子デザインを身に纏う事で日本の美を感じて頂けるでしょう。

design studio Emuだからこそお届け出来る

ジュエリーが始まります。

 

 

 

 

 

 
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