先日、友達に誘われ夜の御茶ノ水へ。
ニコライ堂を眺めながら歩くと目的地であるお店が現れた。
『ディラン』
カタカナだけど明朝体で書かれた店名が印象的。
友達の情報によれば店名はあのボブ・ディランに由来するらしい。
狭く急な階段を上るとオシャレな入り口に直結。
ガラスにマーカーで手描きされたと思われる店名もまた味わい深い。
横長の店舗はカウンターがメインでテーブル席が一つ。
私たちは奥のカウンターに落ち着きました。
日替わりなのか週替わりなのかわかりませんが
その時の素材によってメニューが変わるらしい。
毎日無理して同じメニューである必要はないと思う。
その時にベストと思われる素材でカレーを提供してくれるなら
それが信頼に繋がるのだと思います。
友達はリピーターなのでお気に入りのチキンカレーを。
私は初めてなのでハーフ&ハーフにしてみようかと思ったのですが
なんだか無性にチキンキーマが気になった。
店主が一人で切り盛りしているのでお料理が提供されるまで
約10分ほどかかったでしょうか。
これが駅近くのカレー屋さんならクレームが入るでしょうけど
『ディラン』さんでは全く問題になりません。
店主の丁寧な作業を見ていると時間がかかっても納得。
じっくり待ちました。
で、チキンキーマ。
私が想像していたキーマとは程遠いものでした。
カレーのルーに
ひき肉が浮いているものがキーマカレーだと思っていた自分が恥ずかしい。
ライスの上にカレー味のひき肉と野菜が乗っているという表現が正しいですね。
スパイスの香りに刺激され、お腹がギュルルって・・・。(笑)
既にこの時点でヤラレテマス。
スプーンに乗せて口の中に放り込む。
ただスパイシーなだけじゃない、
色々な素材の味がバランス良く口の中で弾けてくる。
インドカレーとも違う。
東南アジアのカレーとも違う。
日本のカレーとも違う。
今までに食べた事がないキーマカレーでした。
“カレー”とはなんて奥深い食べ物なんでしょう。
お会計時に
「美味しかったです!」
と、店主に素直な気持ちが伝えられました。