長年の夢を形にさせて頂きました。

本日のジュエリー。

お客様からお預かりした6粒のダイヤモンド。

お母様から譲り受けたリングに使用されていたもので

いつか身に着けたいと考えていらっしゃったそうです。

しかし、実際には宝石箱の中で長い期間眠り続け

その存在を忘れかけていたのだとか。

「いつになったら作るの？って言われた気がしたんです。」

お母様と、このダイヤモンドを前にしながら

どんな形にしようか楽しくお喋りした事を思い出され

吉祥寺にお越し下さいました。

当時、お母様とお喋りした記憶を思い返しながら

デザイン画を起こす作業を進めました。

お預かりした6粒のダイヤモンドを全て使用する案もありましたが

デザイン性を重視し3粒のみ主役としてセンターに配置。

お母様から譲り受けた3粒のダイヤモンドの左側には

ピンクダイヤのメレーを配置。

右側にはカラーレスダイヤのメレーを配置しました。

ダイヤモンドは全て出来る限り低くセッティング。

メレーダイヤはパヴェセッティングとしていますが

匠の技を持つクラフトマンによる石留めは

隙間なく敷き詰められ爪も最小限のサイズに抑えられています。

その滑らかさは指で触ってみると

量産品とは一線を画しているのを感じて頂けるでしょう。

「母と考えていたリングがやっと形になりました。まずは母に着けさせてあげたいです。」

そうおっしゃって満面の笑みを浮かべていらっしゃったのが

とても印象的でした。