本日のジュエリー。
ご注文を頂いてから約5ヶ月。
ようやく完成したダイヤモンドのペンダントです。
一見すると極々普通の四角いダイヤモンドのペンダントに見えますが
なぜ完成まで時間がかかったのでしょうか?
それは素材調達が難しかったから。
コロナ禍だから素材調達がしにくいという理由もありますが
最大の理由はそこではありません。
一つの四角いダイヤモンドに見えますが
よく見ると下側の3/4がブラウンダイヤモンドで
上側の1/4がカラーレスダイヤモンドなのが
おわかり頂けるでしょう。
まずは下側の3/4にあたるブラウンダイヤモンドを調達。
それに合わせ上側の1/4にあたるカラーレスダイヤモンドを調達しました。
カラーレスダイヤモンドがトリリアントカット(三角形)
ブラウンダイヤモンドがカイトシェイプ(凧)ですが
そのまま二つを合わせれば四角になる訳ではありません。
微妙にサイズが合っていませんでしたし
角度も合っていませんでした。
では、どうやって合わせるのでしょうか?
私達にはRe-cut(リカット/再研磨)という手段があります。
ブライダルジュエリーに用いられる事が多い
研磨技術の最高峰である「ハート&キューピッド」を生み出す職人が
二つのダイヤモンドを一つであるかの様に研磨していきます。
研磨が終わった二つのダイヤモンドを
ただ単にセッティングしただけでは一つのダイヤモンドには見えません。
枠として構成される地金の線は細く繊細でありながら
日常的な使用に十分な強度を保っています。
二つのダイヤモンドの間に地金を挟む事なくセッティングする事で成立するデザインは
高度な技術力によってのみ達成されるのです。
さりげなく美しく、
そして何にも似ていない個性。
design studio Emuだからこそお届けできる輝きなのです。
先日はお忙しいところお越し下さり
誠にありがとうございました。
メンテナンス等、お気軽にお申し付け下さい。
またのご来店を心よりお待ちしております。
※ブログはお客さまのご了承を頂いた上で掲載させて頂いております。