ポルトガル語で「歪んだ」という言葉を冠した南洋真珠。

本日のジュエリー。

南洋真珠(白蝶真珠)のピアスです。

真円ではないバロックパール。

バロック(baroque)はポルトガル語で「歪んだ」を意味しています。

真珠は真円のもののみ価値があるという時代は終わりを告げ

唯一無二であるバロックパールを求める声が多く聞かれる様になりました。

もちろん、真円のパールの存在価値は変わりませんが

自然の中で偶然できた個性的な形状は魅力的かつ天然の証でもあります。

そんなバロックパールをピアスやイヤリング用に揃えるのは

簡単な事ではありません。

バロックですから同じ形を揃える事は不可能です。

しかし、左右でなんとなくペアになる形を揃える事は出来るでしょう。

今回選んだバロックパールは約12㎜×約10㎜というサイズ感。

ざっくり言えばオーバル形状ですが

ご覧のとおり左右で形が異なります。

この左右で異なっている事こそがバロックパールの魅力なのです。

ピアスの針はプラチナ900。

接着剤を多めに使い、しっかり固定しています。

でも、真珠と針が接着されている箇所に

接着剤がはみ出したりしていません。

これは多めに付けたてはみ出した接着剤を

綺麗に取り除いているからなんです。

「美しいジュエリーは裏から見ても美しい。」

そう師匠から教えられた私達は

その精神をしっかりと受け継いでいます。

「普段は見えない部分だから適当に。」

ではなく

「普段は見えない部分だからこそ美しく。」

と考えています。

隙がない隅々まで美しいジュエリーは

所有する喜びを与えてくれます。

美しい素材をより輝かせる方法なのです。