ずっと身につけていたいお気に入りのジュエリー。
しかし、肌のかゆみや赤みといった金属アレルギーの不安は、おしゃれを心から楽しむ上での大きなハードルになります。
「せっかく選んだ一点を、いつまでも大切に身につけていただきたい」そんな想いを込めて。
ジュエリーショップの視点で、安心できる素材選びをその特性と共にご紹介します。
金属アレルギーの正体
金属アレルギーは、汗などでわずかに溶け出した金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体がそれを「異物」と判断することで起こります。
つまり、「汗に溶け出しにくい素材」を選ぶことが、肌への優しさを決める最大のポイントです。

大切なポイント:割金(わりがね)について
純金(K24)や純プラチナ(Pt1000)は非常に柔らかく、そのままではジュエリーとしての強度を保てません。そのため、銀や銅、パラジウムなどを混ぜて硬度を出します。この混ぜる金属を「割金」と呼びます。
金属アレルギー反応の多くは、この「割金」に含まれる成分が汗に反応することで起こります。素材名だけでなく、その中身(配合)を知ることが安心への第一歩です。
01. 普遍的な価値と安心を両立する「貴金属」
Platinum
プラチナ (Pt900 / Pt950)
酸化や腐食がほとんど起こらない安定した素材です。割金には主にパラジウムやルテニウムが使われます。純度90%以上のものが主流で、アレルギーリスクが極めて低く、一生モノの輝きを保ちます。
K18 Gold
18金ゴールド (YG / PG / WG)
75%が純金。残り25%の割金が色味を作ります。イエローゴールドは銀と銅、ピンクゴールドは銅の比率を高めています。ホワイトゴールドはかつてニッケルが使われたこともありましたが、現在はパラジウムが主流です。
02. 健やかな美しさを支える「高機能素材」
Titanium
チタン
医療用インプラントにも使用されるほど生体親和性が高く、金属が溶け出す心配がほとんどありません。驚くほどの軽さと強さを兼ね備え、肌への負担を最小限に抑えたい方に推奨されます。
Stainless Steel
サージカルステンレス (316L)
JIS規格で「316L」と呼ばれる医療用ステンレス。耐食性に優れ、日常のあらゆるシーンで気兼ねなく楽しめる素材として、カジュアルジュエリーでも親しまれています。
03. カジュアルに楽しむ「日常の装い素材」
Silver 925
シルバー
純銀92.5%に銅7.5%を混ぜたものが一般的です。シルバー自体は貴金属なのですが、表面の変色を防ぐための「ニッケルメッキ」に反応するケースが多いため、メッキの種類やお手入れ方法の確認が大切です。
Brass
真鍮
銅と亜鉛の合金です。アンティークな風合いが魅力ですが、汗によるイオン化が起こりやすいため、肌が敏感な方は着用時間やシーンに合わせた使い分けをお勧めいたします。
04. 特に注意が必要な原因金属
| ニッケル | 安価なアクセサリーのメッキ下地などに使われることがあり、金属アレルギーの主な原因となりやすい代表的な金属です。 |
| コバルト | 製品の硬度を出すために配合されることがありますが、肌への感作性(アレルギーのなりやすさ)が高いことで知られています。 |
| パラジウム | プラチナの割金等に含まれます。優れた素材ですが、稀に特定の体質により反応される方がいらっしゃいます。 |
ジュエリーを外した後は、柔らかい布で汗や皮脂を優しく拭き取ってください。このシンプルな習慣が、金属の酸化を抑え、ジュエリーと肌の良好な関係を保ちます。
直接肌に触れるものだからこそ、妥協せずに上質な素材を選ぶことが、永く美しさを楽しむための秘訣です。

正しい知識を持って選んだ一点は、時を経てもあなたの肌に優しく寄り添い、あなただけの物語を共に刻んでいくはずです。
あなたを最も輝かせる「安心な輝き」を探しに
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※本記事に記載されている内容は、一般的な金属アレルギーのメカニズムに基づいた知識をまとめたものであり、医学的な診断や治療を目的としたものではありません。
※金属アレルギーの症状や反応する素材には個人差があります。すべての方にアレルギーが起きないことを保証するものではありません。異常を感じた場合は直ちに使用を中止し、皮膚科専門医等にご相談ください。