お仕事で上野周辺へ。
打ち合わせの時間が変更になり、少しだけ空き時間ができました。
アメ横をウロウロする元気も無かったのでこちらへ。
『王城』さん。
以前から気になっていた喫茶店ですが、創業は昭和45年なんだそうです。
正真正銘老舗喫茶店ですね。
その重圧な雰囲気に入るのを躊躇してしまいましたが思い切って!
店内に入ると、そこはまさに昭和な空間が広がっていました。
デコラティブな雰囲気が「THE 喫茶店」って感じ。
なんだかソワソワしちゃう。
お願いしたのは珈琲。
喫茶店といえば珈琲でしょ。
どんな珈琲が出てくるかで喫茶店の実力が分かるはず。
しばらくするとお姉さんが運んで来てくれたのは
ピカピカに磨かれた銀色の器に入れられた砂糖とミルク。
この磨き具合、尋常じゃないんですよ。
これ見ただけで、このお店の姿勢が分かりますよね。
器から5分遅れ位で登場した主役の珈琲。
手間を惜しまず淹れてくれたのが分かります。
きっと創業当時から大きくは変わらない方法で淹れているのでしょう。
現代のカフェにある便利な道具は見当たりませんでした。
その手間をかけて淹れてくれた珈琲を目の前でカップに注いでくれます。
なんて素敵な演出なんでしょう。
そんな素敵な演出も『王城』さんにとっては
創業当時からの当たり前な事なんでしょう。
味も香りもフレーバーに頼った珈琲とは一線を画します。
しっかり挽いた豆で淹れた珈琲の味と香り。
『王城』さんにしてみれば
当たり前の事を当たり前にしているだけかもしれません。
しかし、すっかり現代のカフェに慣れきってしまった私には新鮮に感じられました。
ハマリそうな予感・・・。