クリンチャータイヤの交換方法

旧「OGABLO-1969」でアクセス数が多かったのが

自転車用タイヤの交換方法をご紹介した記事。

自転車用タイヤと言っても

内部にチューブを入れたクリンチャー、

チューブとタイヤが一体となったチューブラー、

そして、チューブを使用しないチューブレスが存在します。

私自身、3種類とも現在進行形で使用しており

どのタイプにもメリットとデメリットが存在します。

それを知った上で用途に応じて使い分ければ

きっと幸せな自転車生活を送れるでしょう。

で、それぞれメンテナンス方法が違ったりします。

数年前に書いたブログがいまだにアクセス数が多いという事は

メンテナンス方法がわからずに困っている方が多いという事。

そんな皆さんに向けて、もう一度書いてみようと思いました。



用意するのは新しいタイヤ、チューブ、リムテープ。

そして空気入れ、タイヤレバー、ウエス。

では早速作業に入ります。



まずは空気を抜きます。

スポーツサイクルの多くはフレンチバルブ(仏式)と呼ばれる

バルブを使用しています。



このタイプは先端にあるバルブを反時計回りにまわし

バルブネジが一番上に来た状態でネジを押して上げる事で

空気を抜く事が出来ます。



躊躇なく、プシュっと最後まで思いきりよく空気を抜いて下さい。



空気が抜けたらタイヤを外します。

クリンチャータイヤはタイヤレバーを使って外しましょう。

メーカーによってはタイヤレバーを使わなくても外せるタイヤありますし

逆にタイヤレバーを使わないと硬くて外れないタイヤもあります。

また、最近流行りのカーボンクリンチャーホイールは

タイヤレバーの使用が出来ないタイプも存在しますので

ホイールを購入されたショップでしっかりと確認して下さいね。



で、今回はカーボンホイールと言ってもリム部分はアルミなので

遠慮なくタイヤレバーを使用します。

タイヤのビートに引っかける様にタイヤレバーを差し込みます。

で、テコの原理を使いタイヤのビートをリムの外側に引っ張り出します。



あとはビートが外れた部分に指を入れて少しずつ外していきます。



タイヤが外れればチューブを外すのは簡単。

バルブの部分を引き抜き、優しく外して下さい。



この時にリムテープの痛み具合を確認します。

リムテープは高圧でリムに押し付けられる事で

スポークホールに跡が付きます。



これが酷くなるとスポークホール状に切れ込みが入ったり

最悪穴があいてしまいます。

そうなってしまうとパンクの原因にもなりますので

気になる方は早めに交換した方が良いかもしれません。

今回は許容範囲という事でリムテープはそのまま使用します。



リムのエッジ、そしてリム内部(リムテープ含む)をウエスで

丁寧に拭きます。

小さなゴミでもパンクの原因になる場合もありますので

しっかりと拭きましょう。



きちんと清掃出来たらあとは組み込んで行くだけですが

タイヤには方向性があります。

矢印で方向性を湿してありますので間違えない様に注意しましょう。

また、バルブ位置にメーカーのロゴを合わせるのがお約束。

見た目性能を上げる為に重要なポイントです。



まずは片側だけタイヤのビートを嵌め込みます。



反対側はビートを嵌めずこんな状態。



こちら側からチューブを入れて行きます。



で、チューブの準備。

チューブが噛み込まない様に少しだけ空気を入れます。

少しだけ。



そしてバルブ部分からチューブを入れて行きます。



チューブを入れ終えたら

タイヤのビートをバルブ部分から嵌め込んで行きます。

両手の手のひらを使いながら、ゆっくりと丁寧に。

リムとタイヤの間にチューブが挟まらない様に注意しましょう。

チューブが挟まった状態で空気を入れるとバーストします。



最後は硬くてビートが嵌まってくれなかったので

タイヤレバーのお世話になりました。

でも、ここで注意が必要なのは

タイヤレバーでチューブを傷付けない様に注意する事。

細心の注意を払い作業しましょう。



全てのビートがリムに嵌まったら

リムとタイヤのビートの間にチューブが挟まっていないかチェック。

万が一チューブが挟まっていたらバーストの原因になりますので

しっかりチェックしましょう。



チューブが挟まっていないのが確認出来たら空気を入れます。

規定の空気圧以上に入れない様に

ゲージ付きの空気入れを使用しましょう。



空気を入れ終えたら先端のバルブを時計回りに締めましょう。



プロも含め、この状態で使用されてるのが多いのですが・・・。



私はバルブキャップを使う派です。(笑)

メーカーさんで付属させているバルブキャップ。

きっと何かしらの意味があるはずです。



さて、如何でしたか?

何となくクリンチャータイヤの交換方法が

ご理解頂けたのではないでしょうか?

スポークサイクルでは避けて通れないパンクのリスクも

タイヤ交換の方法を覚えておけば安心ですね。



※タイヤは命を乗せて走るもの。作業に自信がない方は専門店に作業をお願いしましょう。
※この作業手順は私個人のものですので、参考程度にご覧下さい。万が一、このブログを参考に作業されて事故等が発生しても、当方は責任を負いかねます。予めご了承下さい。

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