そのジュエリー、宝石に対する愛情は感じられますか?

本日のジュエリー。

ダイヤネックレス

ダイヤモンドのネックレスです。

一時の勢いは無くなりましたが、

相変わらず縦基調のデザインは人気がありますね。

もう、スタンダードと言っても良いでしょう。

ダイヤモンドは0.1カラットが3個。

ノンソートですが全てHカラーSIクラスで揃えてあります。

その3個のダイヤモンドを繋ぐラインにも

0.01カラットの小さなダイヤモンドが並びます。

小さなダイヤモンドですがクオリティはしっかりと管理されていて

しっかりと透明感があり輝きがあるダイヤモンドが使用されています。

それぞれのダイヤモンドは4本もしくは2本の小さな爪で留められています。

じっくりと見て頂きたいのがその爪です。

爪は小さくなればなるほど綺麗に丸く仕上げるのが困難になりますが

このネックレスの爪は0.01カラットの小さな爪も

丸く綺麗に仕上げられています。

これを私達は“当たり前の事”としてきましたが

他社製品のリペア(修理)を多くお受けする様になり感じた事は

私達が“当たり前の事”としていた事が当たり前ではなかったのです。

爪を倒す際に出来たバリがそのままだったり

爪の長さが均等ではなく、今にも外れてしまいそうな爪があったり・・・。

宝石に対する愛情が全く感じられないものが存在しました。

爪のバリはお洋服に引っかかる原因になります。

爪の長さが不均等なもので外れそうなものは宝石の紛失に繋がります。

だからこそ、とても小さな部分ですが大いに注目して頂きたい部分なのです。

 

バチカンも全体のデザインを崩さない様に出来る限り小さなものを使用しています。

そして、そのバチカンとトップを繋ぐ丸カンにも工夫が凝らされています。

その丸カンは通常ではあり得ないくらい小さなものを使用しています。

大きな丸カンを使用すれば職人さんの作業効率はアップしますが

デザインを全体的に見た時、間延びして見えてしまう原因になります。

しかし、丸カンを小さくすれば動きが渋くなります。

動きが渋い丸カンでは、ユラユラと揺れてくれません。

小さな丸カンでもユラユラと揺れる様に加工するのが私達の仕事。

これも“当たり前の事”として続けてきました。

量産品では味わえない満足感が得られるオーダーメイドのジュエリーは

こんな小さなコダワリから成り立っています。

 

本日はお忙しいところお越し下さいまして

誠にありがとうございました。

メンテナンス等、お気軽にお申し付け下さい。

またのご来店を心よりお待ちしております。
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