『goro’s』のバングルとリングをリペア

お預かりしたのは故高橋吾郎氏のブランド『goro’s』のバングルとリング。

バングルはかなり強い衝撃を受けた様子。

ゴローズ

ゴローズ

深い傷がいくつも刻まれていました。

この深い傷を研磨のみで仕上げ直しを行ってしまうと

地金が痩せてしまいペラペラになってしまいます。

せっかくの重厚感が台無し。

これを地金を痩せさせる事なく

本来の姿のままリペアをご希望でした。

ゴローズ

ゴローズ

リペア後の姿。

如何でしょうか?

傷が付いてしまった箇所に地金を盛った上でリペアしていますので

地金が痩せる事無く本来の姿を取り戻しています。

そして、故高橋吾郎氏が残したであろう作業中の傷はあえて残しています。

こういった“味”を残しつつ行うリペアは難易度が高いものですが

作者の想いを受け取れる職人さんだからこそ可能なのでしょう。

ゴローズ

こちらも同じく『goro’s』のリング。

こちらの傷は細かいのですが、意外と深いですね。

この傷も地金が痩せない様に地金を盛ってから研磨します。

ゴローズ

しかし、このリングはそれ以外にも問題がありました。

上の画像の矢印の先に線が見えませんか?

そして明らかに色が違う。

他店でサイズ直しをされたそうですが・・・。

ゴローズ

表面の深く細かい傷はご覧の通り綺麗になりました。

しかし、徹底的に綺麗にしてしまったら“味”が無くなってしまいますので

そこはしっかり残しています。

ゴローズ

サイズ直しによって出てしまった線(ロー目)は

地金を差し替える事無く、出来る限り目立たなく仕上げました。

きちんと精製された素材を使って、

その部分を差し替えれば本来の姿に近くなるでしょう。

ただリペアするのではなく

“味”を残しつつリペア致します。

作者の想い。

お客様の想い。

職人の想い。

それを一つに繋げるのも私達の大切な仕事です。

※リペア可能な素材はプラチナ・ゴールド・シルバーのみです。
予めご了承下さい。

※リペア不可能な場合もございます。まずはご相談下さい。
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